賃貸住宅の管理の実務に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 借主の入れ替えに伴う鍵交換のタイミングは、新しい借主が決定した後ではなく、従前の借主が退去したときが望ましい。
- 空室は、劣化や傷みをできるだけ防ぐため、室内に立ち入ることは望ましくない。
- 共用部分の清掃に関し、年間の清掃計画と定期点検計画を借主に事前に知らせることは、賃貸住宅管理業者の重要な役割である。
- 建物共用部分の廊下や階段に借主の私物が放置されている場合、賃貸住宅管理業者は発見後、直ちに自らその私物の移動や撤去をする必要がある。
【答え:3】
1.借主の入れ替えに伴う鍵交換のタイミングは、新しい借主が決定した後ではなく、従前の借主が退去したときが望ましい。
1・・・不適切
鍵交換のタイミングは、前の賃借人の退出後に退去後リフォームが終了し、借受希望者に対する案内も終えて、実際に入居する賃借人が決定した後とすることが望ましいです。よって、本肢は不適切です。
2.空室は、劣化や傷みをできるだけ防ぐため、室内に立ち入ることは望ましくない。
2・・・不適切
空室は、劣化や傷みをできるだけ防ぐため、室内に立ち入って換気や掃除、設備の点検をすることが望ましいです。本肢のように室内に立ち入らず、放っておくと、湿気によりカビが発生したり、ほこりも溜まってきて部屋が劣化します。
3.共用部分の清掃に関し、年間の清掃計画と定期点検計画を借主に事前に知らせることは、賃貸住宅管理業者の重要な役割である。
3・・・適切
共用部分の清掃については、年間の清掃計画と定期点検計画(全館停電やエレベーター点検)を入居者に事前に知らせることは、管理業者の重要な役割です。 入居者への事前連絡としては、掲示板の活用・回覧・文書配布等による周知を行います。 作業当日は、幼児や高齢者の安全が図られるよう、作業中の標示板やバリケードの設置の位置が適切か注意を払います。外注作業者が道路を占有する場合(排水管の高圧洗浄等)は、道路占有許可を申請し、ガードマン(交通誘導員)の配置が適切か確認します。
4.建物共用部分の廊下や階段に借主の私物が放置されている場合、賃貸住宅管理業者は発見後、直ちに自らその私物の移動や撤去をする必要がある。
4・・・不適切
建物共用部分に私物が放置されている場合、賃貸住宅管理業者が所有者に無断で移動することは、「自力救済」に該当するため禁止されています。そのため、建物共用部分に私物が放置されている場合、その所有者等に私物を撤去するよう伝える必要があります。よって、本肢は不適切です。
令和3年・2021年の賃貸不動産経営管理士過去問
- 問1
- 賃貸住宅管理業法
- 問2
- 賃貸住宅管理業法
- 問3
- 賃貸住宅管理業法
- 問4
- 賃貸住宅管理業法
- 問5
- 賃貸住宅標準管理受託契約書
- 問6
- 賃貸住宅の管理
- 問7
- 賃貸住宅の管理
- 問8
- 民法
- 問9
- 原状回復ガイドライン
- 問10
- 原状回復ガイドライン
- 問11
- 防犯配慮設計指針
- 問12
- 建築基準法(単体規定)
- 問13
- 耐震改修
- 問14
- 修繕履歴情報
- 問15
- 建物の維持保全
- 問16
- 建物設備(屋上・外壁)
- 問17
- 建物の修繕
- 問18
- 建物設備(給水設備・給湯設備)
- 問19
- 建物設備(換気設備)
- 問20
- 賃貸借(敷金)
- 問21
- 賃貸借(賃料増減核請求)
- 問22
- 賃貸借(賃料回収・明渡し)
- 問23
- 賃貸借(賃貸住宅標準契約書)
- 問24
- 賃貸借(建物賃貸借)
- 問25
- 賃貸借(建物賃貸借)
- 問26
- 賃貸借(定期建物賃貸借)
- 問27
- 賃貸借・保証
- 問28
- 賃貸借(所有権の移転)
- 問29
- 賃貸住宅管理業法
- 問30
- 賃貸住宅管理業法
- 問31
- 賃貸住宅管理業法
- 問32
- 賃貸住宅管理業法
- 問33
- 特定賃貸借標準契約書
- 問34
- 特定賃貸借標準契約書
- 問35
- 特定賃貸借標準契約書
- 問36
- 特定転貸事業者
- 問37
- 特定転貸事業者
- 問38
- 特定転貸事業者
- 問39
- 特定転貸事業者
- 問40
- 特定転貸事業者
- 問41
- 特定転貸事業者
- 問42
- 賃貸住宅管理業法
- 問43
- 賃貸不動産経営管理士
- 問44
- 宅地建物取引業法
- 問45
- 税金
- 問46
- 賃貸住宅
- 問47
- 業務上の関連法令
- 問48
- 賃貸不動産経営管理士
- 問49
- 保険
- 問50
- 不動産賃貸経営