- 傾斜屋根には、金属屋根、スレート屋根などがあり、経年劣化により屋根表面にコケカビ等が発生したり、塗膜の劣化による色あせ等が起きたりするので、概ね3年前後での表面塗装の補修が必要である。
- 陸屋根では、風で運ばれた土砂が堆積したり、落ち葉やゴミが排水口等をふさぐことがあるが、それが原因で屋上の防水機能が低下することはない。
- コンクリート打ち放しの場合、外壁表面に発生した雨水の汚れやコケカビ、塩害や中性化の問題があるが、美観上の問題であり、定期的な点検は必要ない。
- ルーフバルコニーでは、防水面の膨れや亀裂、立ち上がりのシーリングの劣化などが発生するので、定期的な点検や補修が必要である。
傾斜屋根には、金属屋根、スレート屋根などがあります。そして、屋根表面にコケ・カビ等が発生したり、塗膜の劣化による色あせ・錆など美観の低下、さらに夏場日差しによる表面温度の上昇、冬場の気温低下による表面温度の低下などを繰り返すことにより、素地自体が変形、ゆがみなどを起こし、割れや雨漏り(「雨漏れ」ともいう)などが発生する場合があります。おおむね、10年前後にて表面塗装を実施します。つまり、本肢は「3年」が不適切で、「10年」とすれば、適切な記述となります。
陸屋根(りくやね・ろくやね)では、風で運ばれた土砂が堆積したり、落ち葉やゴミが樋(とい)や排水口をふさいだりすると屋上の防水面を破損する可能性があり、漏水の原因にもなります。よって、本肢は「それが原因で屋上の防水機能が低下することはない」が不適切です。「それが原因で屋上の防水機能が低下することがある」とすれば適切な記述となります。
※ 樋(とい)とは、雨どい(あまどい)のことで、屋根の雨水を受けて地上に流す装置です。
「コンクリート打ち放し」または「塗装材の吹きつけ仕上」の外壁表面に発生した雨水の汚れやコケ・カビは、美観的にもよくないので除去する必要があります。また、コンクリート自体の塩害・中性化・凍害、鉄筋発錆に伴う爆裂なども点検する必要があります。よって、本肢は「定期的な点検は必要ない」が不適切です。「定期的な点検は必要です」とすれば適切な記述となります。
ルーフバルコニーでは、防水面の膨れや亀裂、立ち上がりのシーリング(つなぎ目、隙間)の劣化などが発生するので、定期的な点検・補修が必要です。よって、本肢は適切です。
ルーフバルコニーとは、下の写真のように、広いバルコニーで、下の階の屋根部分が、上の階のバルコニーになっているイメージです。
令和5年・2023年の賃貸不動産経営管理士過去問
- 問1
- 賃貸住宅管理業法
- 問2
- 賃貸住宅管理業法
- 問3
- 賃貸住宅管理業法
- 問4
- 賃貸住宅管理業法
- 問5
- 賃貸住宅管理業法
- 問6
- 建物設備
- 問7
- 賃貸借契約
- 問8
- 賃貸住宅管理業法
- 問9
- 原状回復ガイドライン
- 問10
- 原状回復ガイドライン
- 問11
- 原状回復ガイドライン
- 問12
- 建物設備
- 問13
- 建築基準法
- 問14
- 建物設備
- 問15
- 建物設備
- 問16
- 建物設備
- 問17
- 建物設備
- 問18
- 賃貸住宅管理業法
- 問19
- 賃貸借
- 問20
- 賃貸借
- 問21
- 賃貸借
- 問22
- 賃貸借
- 問23
- 賃貸借
- 問24
- 賃貸借
- 問25
- 賃貸借
- 問26
- 賃貸借
- 問27
- 賃貸住宅管理業法
- 問28
- 賃貸住宅管理業法
- 問29
- 賃貸住宅管理業法
- 問30
- 賃貸住宅管理業法
- 問31
- 賃貸住宅管理業法
- 問32
- 賃貸住宅管理業法
- 問33
- 特定転貸事業者
- 問34
- 特定転貸事業者
- 問35
- 特定転貸事業者
- 問36
- 特定転貸事業者
- 問37
- 特定転貸事業者
- 問38
- 特定転貸事業者
- 問39
- 管理受託契約
- 問40
- 死に関する告知
- 問41
- 借主の募集
- 問42
- 賃貸不動産経営管理士
- 問43
- 賃貸不動産経営管理士
- 問44
- 借主の募集
- 問45
- 税金
- 問46
- 建物管理
- 問47
- 建物管理
- 問48
- 建物管理
- 問49
- 税金
- 問50
- 証券化事業