賃貸不動産経営管理士試験の過去問の解説を毎日3問、メールでお届けでします。
     

令和6年・2024年賃貸不動産経営管理士試験過去問|問22

定期建物賃貸借契約に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。

ア 賃貸人が定期建物賃貸借契約の中途解約条項に基づき、同契約を中途解約する場合、正当事由の具備は不要である。

イ 宅地建物取引業者が定期建物賃貸借契約を媒介する場合、代理権が無い場合でも、同契約は更新がなく期間の満了により終了することの説明をすれば、契約の更新がないこととする旨の定めは有効に成立する。

ウ 200㎡未満の賃貸住宅の定期建物賃貸借契約が成立しているときに、賃借人が親族の介護により同建物を生活の本拠として使用することが困難となり、賃貸人に対して解約申入れをした場合、同契約は解約申入日から1か月を経過することにより終了する。

エ 定期建物賃貸借契約の期間が1年以上のとき、賃貸人が期間満了の5か月前に、賃借人に対して同契約が終了する旨を通知した場合、同契約の期間満了日から6か月経過後に終了する。

  1. 1つ
  2. 2つ
  3. 3つ
  4. 4つ

  >解答と解説はこちら

【答え:3】
ア 賃貸人が定期建物賃貸借契約の中途解約条項に基づき、同契約を中途解約する場合、正当事由の具備は不要である。
ア・・・ 誤り

定期建物賃貸借契約において、賃貸人が中途解約条項に基づいて契約を解約する場合であっても、正当事由が必要となります(借地借家法27条2項)。

中途解約条項とは、契約期間中であっても一方の当事者が解約を申し出ることができる旨を定めた条項のことです。しかし、この条項があるからといって、賃貸人が自由に契約を解除できるわけではありません。借地借家法の規定により、賃貸人が解約を申し入れる場合には、正当な事由が必要となるため、単に契約条項に基づくだけでは不十分なのです。

したがって、本肢の内容は誤りとなります。

定期建物賃貸借契約は周辺知識も一緒に勉強すると効率的なので個別指導で解説します。


イ 宅地建物取引業者が定期建物賃貸借契約を媒介する場合、代理権が無い場合でも、同契約は更新がなく期間の満了により終了することの説明をすれば、契約の更新がないこととする旨の定めは有効に成立する。
イ・・・ 誤り

定期建物賃貸借契約を締結する際には、契約更新がなく期間満了により終了することを、書面(または電磁的方法)で賃貸人から賃借人に対して説明する必要があります(借地借家法38条3項)。

本肢では、宅地建物取引業者が定期建物賃貸借契約を媒介しており、賃貸人の代理権がない状態で説明を行っています。しかし、代理権のない宅建業者が行った説明は、賃貸人自身が行ったものとはみなされないため、契約更新がない旨の定めは無効となります(借地借家法38条5項)。

また、本肢の内容では、そもそも必要な書面の交付が行われていないため、この点でも不備があります。

したがって、本肢の内容は誤りとなります。


ウ 200㎡未満の賃貸住宅の定期建物賃貸借契約が成立しているときに、賃借人が親族の介護により同建物を生活の本拠として使用することが困難となり、賃貸人に対して解約申入れをした場合、同契約は解約申入日から1か月を経過することにより終了する。
ウ・・・ 正しい

床面積200㎡未満の居住用建物における定期建物賃貸借契約では、賃借人にやむを得ない事情が生じた場合、特約がなくても中途解約が認められます(借地借家法38条7項)。

この「やむを得ない事情」には、転勤、療養、親族の介護などが含まれます。本肢では、賃借人が親族の介護を理由に建物を生活の本拠として使用できなくなったため、賃貸人に対して解約の申し入れを行っています。この場合、解約申入れの日から1か月が経過すると契約は終了します。

したがって、本肢の内容は正しいとなります。


エ 定期建物賃貸借契約の期間が1年以上のとき、賃貸人が期間満了の5か月前に、賃借人に対して同契約が終了する旨を通知した場合、同契約の期間満了日から6か月経過後に終了する。
エ・・・ 誤り

期間1年以上の定期建物賃貸借契約では、賃貸人は契約の期間満了に先立ち、満了の1年前から6か月前までの間に、賃借人へ契約が終了する旨を通知しなければなりません(借地借家法38条6項)。

もしこの通知が適切な期間内に行われなかった場合、通知をした日から6か月後に契約が終了することになります。本肢では、賃貸人が契約期間満了の5か月前に通知を行っており、これは定められた通知期間(1年前から6か月前)を過ぎています。したがって、この場合、契約は通知日から6か月後に終了することになります。

つまり、本肢のように「期間満了の5か月前に通知した場合」、契約は期間満了日から6か月後ではなく、期間満了日の1か月後に終了することになります。

したがって、本肢の内容は誤りとなります。


賃貸不動産経営管理士試験の過去問の解説を毎日3問、メールでお届けでします。
賃貸不動産経営管理士試験の個別指導の概要はこちら

令和6年・2024年の賃貸不動産経営管理士過去問

問1
賃貸住宅管理業法
問2
賃貸住宅管理業法
問3
賃貸住宅管理業法
問4
建物賃貸借契約
問5
委任契約
問6
防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針
問7
賃貸住宅管理業法
問8
賃貸住宅管理業法
問9
原状回復ガイドライン
問10
原状回復ガイドライン
問11
少額訴訟
問12
建物調査
問13
建築基準法
問14
建築基準法
問15
建物設備
問16
建物設備
問17
建物設備
問18
賃貸借
問19
賃貸住宅管理業法
問20
賃貸借
問21
賃貸借
問22
賃貸借
問23
賃貸借
問24
保証契約
問25
賃貸借
問26
賃貸住宅管理業法
問27
賃貸住宅管理業法
問28
賃貸住宅管理業法
問29
賃貸住宅管理業法
問30
賃貸住宅管理業法
問31
賃貸住宅管理業法
問32
特定転貸事業者
問33
特定転貸事業者
問34
特定転貸事業者
問35
特定転貸事業者
問36
特定転貸事業者
問37
特定転貸事業者
問38
特定転貸事業者
問39
消費者契約法
問40
特定家庭用機器再商品化法
問41
賃貸住宅管理
問42
賃貸不動産経営管理士
問43
借主の募集
問44
税金
問45
証券化事業
問46
建物管理
問47
建物管理
問48
建物管理
問49
賃貸不動産経営管理士
問50
保険
賃貸不動産経営管理士試験の過去問の解説を毎日3問、メールでお届けでします。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*