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令和6年・2024年賃貸不動産経営管理士試験過去問|問45

不動産の証券化に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
  1. 不動産の証券化が必要とされた背景の一つは、財務諸表を健全化するために、オフバランスが求められたことである。
  2. GK+TK型は、合同会社が営業者となって投資家との間で匿名組合契約を締結し、証券を発行して資金を集めて不動産を購入し、運用益を投資家に配分する仕組みである。
  3. 私募リートは、運用期間の定めがあり、証券取引所に上場されておらず換金性が乏しい点で、Jリートとは異なる特性を有している。
  4. 不動産証券化の仕組みでは、不動産信託受益権や匿名組合の出資持分が利用されることが多いが、第二種金融商品取引業の登録がなければ、販売・勧誘に携わることはできない。

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【答え:3】
1.不動産の証券化が必要とされた背景の一つは、財務諸表を健全化するために、オフバランスが求められたことである。
1・・・ 適切

不動産の証券化が広がった背景の一つに、企業の財務健全化の必要性がありました。特に、バブル崩壊後には、不動産がリスク資産とみなされるようになり、企業は財務諸表上の負担を軽減するためにオフバランス(Off-Balance)の手法を活用しました。

オフバランスとは、貸借対照表(バランスシート)上から特定の資産や負債を除外することで、財務指標を改善する手法です。不動産証券化を利用することで、企業は保有している不動産を売却し、その資金を負債の返済などに充てることが可能になります。

このように、不動産証券化によるオフバランスの活用は、企業の財務体質をスリム化し、投資家や金融機関からの評価を高める重要な手法となりました。


2.GK+TK型は、合同会社が営業者となって投資家との間で匿名組合契約を締結し、証券を発行して資金を集めて不動産を購入し、運用益を投資家に配分する仕組みである。
2・・・ 適切

GK+TK型とは、不動産証券化において活用される投資スキームの一つで、「GK(合同会社:Godo Kaisha)」と「TK(匿名組合:Tokumei Kumiai)」を組み合わせた仕組みです。

GK(合同会社)とは?

GK(合同会社)は、日本の会社形態の一つで、比較的設立・運営コストが低く、柔軟な経営が可能です。GK+TK型では、証券化ビークル(資産を保有・管理する特別目的会社)としてGKが設立され、不動産の保有・運用を担います。

TK(匿名組合)とは?

TK(匿名組合)とは、投資家(出資者)と営業者(事業主体)との間で締結される契約形態で、投資家は営業者に資金を提供し、その事業から得られる利益の分配を受ける仕組みです。ただし、投資家は営業者の業務執行には関与できません。

GK+TK型の流れ

合同会社(GK)を設立し、証券化のための特別目的会社として機能させる。
投資家が匿名組合(TK)契約を通じて資金を提供し、GKが不動産を取得する。
GKが不動産を管理・運用し、その収益を投資家に分配する。

このスキームを活用することで、税制メリットや投資家リスクの限定化(有限責任化)が可能となり、日本の不動産証券化市場において広く利用されています。


3.私募リートは、運用期間の定めがあり、証券取引所に上場されておらず換金性が乏しい点で、Jリートとは異なる特性を有している。
3・・・ 不適切

私募リート(プライベートリート)とJリート(上場不動産投資信託)は、どちらも不動産投資を目的とするファンドですが、その仕組みや換金性には大きな違いがあります。

私募リートの特徴

  • 運用期間の定めがない(多くがオープンエンド型で、無期限に運用)
  • 証券取引所に上場されていないため、換金性が乏しい
  • 機関投資家や一部の富裕層向けに募集され、一般投資家は原則購入できない
  • 解約の制限がある場合が多い(流動性リスクが高い)

本肢では、「運用期間の定めがある」と記載されていますが、これは誤りです。私募リートの多くは無期限運用のオープンエンド型であり、この点が誤りです。

Jリート(上場リート)の特徴については、個別指導で解説します。


4.不動産証券化の仕組みでは、不動産信託受益権や匿名組合の出資持分が利用されることが多いが、第二種金融商品取引業の登録がなければ、販売・勧誘に携わることはできない。
4・・・ 適切

不動産信託受益権匿名組合の出資持分は、法律上「有価証券」とみなされるため、これらの販売・勧誘には第二種金融商品取引業の登録が必要となります。そのため、本肢は適切です。

不動産信託受益権、匿名組合の出資持分については理解が必要なので、この点については、個別指導で解説します。


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令和6年・2024年の賃貸不動産経営管理士過去問

問1
賃貸住宅管理業法
問2
賃貸住宅管理業法
問3
賃貸住宅管理業法
問4
建物賃貸借契約
問5
委任契約
問6
防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針
問7
賃貸住宅管理業法
問8
賃貸住宅管理業法
問9
原状回復ガイドライン
問10
原状回復ガイドライン
問11
少額訴訟
問12
建物調査
問13
建築基準法
問14
建築基準法
問15
建物設備
問16
建物設備
問17
建物設備
問18
賃貸借
問19
賃貸住宅管理業法
問20
賃貸借
問21
賃貸借
問22
賃貸借
問23
賃貸借
問24
保証契約
問25
賃貸借
問26
賃貸住宅管理業法
問27
賃貸住宅管理業法
問28
賃貸住宅管理業法
問29
賃貸住宅管理業法
問30
賃貸住宅管理業法
問31
賃貸住宅管理業法
問32
特定転貸事業者
問33
特定転貸事業者
問34
特定転貸事業者
問35
特定転貸事業者
問36
特定転貸事業者
問37
特定転貸事業者
問38
特定転貸事業者
問39
消費者契約法
問40
特定家庭用機器再商品化法
問41
賃貸住宅管理
問42
賃貸不動産経営管理士
問43
借主の募集
問44
税金
問45
証券化事業
問46
建物管理
問47
建物管理
問48
建物管理
問49
賃貸不動産経営管理士
問50
保険
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