賃貸不動産経営管理士試験の過去問の解説を毎日3問、メールでお届けでします。
     

令和6年・2024年賃貸不動産経営管理士試験過去問|問46

建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 木造在来工法は、建物重量が軽く、設計の自由度が高く、施工しやすいが、鉄骨鉄筋コンクリート造と比べて防火・耐火性能に劣る。
  2. 木造ツーバイフォー工法(枠組壁工法)は、構造安全耐力及び居住性能において優れているが、気密性が高いため、建物内部に湿気がたまりやすい。
  3. 鉄骨造は、比較的軽量であるため高層建物に採用されることが多いが、耐火被覆が必要である。
  4. CFT造は、現場での鉄筋工事や型枠工事が不要となり、省力化工法となっているが、強度が低く、柱間隔や階高を大きく確保することが難しい。

  >解答と解説はこちら

【答え:4】
1.木造在来工法は、建物重量が軽く、設計の自由度が高く、施工しやすいが、鉄骨鉄筋コンクリート造と比べて防火・耐火性能に劣る。
1・・・ 適切

木造在来工法(軸組工法)は、日本で広く採用されている伝統的な建築工法であり、以下のような特徴があります。

  • 建物の重量が軽いため、地盤への負担が少なく、耐震性を確保しやすい。
  • 設計の自由度が高いため、間取りの変更や増改築が比較的容易。
  • 施工がしやすいため、工期が比較的短く、コストを抑えやすい。

一方で、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)や鉄筋コンクリート造(RC造)と比較すると、以下の点で劣る部分があります。

  • 防火・耐火性能が低いため、火災時の延焼リスクが高い。
  • 耐久性が低いため、定期的なメンテナンスが重要。

そのため、賃貸住宅の構造として、木造在来工法はアパートに多く採用され、SRC造やRC造はマンションの建築に適しているとされています。


2.木造ツーバイフォー工法(枠組壁工法)は、構造安全耐力及び居住性能において優れているが、気密性が高いため、建物内部に湿気がたまりやすい。
2・・・ 適切

木造ツーバイフォー工法(枠組壁工法)は、耐力壁と剛床を一体化した箱型構造を採用しており、以下のような特徴を持ちます。

メリット(優れた性能)

  • 耐震性が高い:面全体で外力を受け止めるモノコック構造のため、地震時の揺れを分散しやすい。
  • 耐火性が高い:石膏ボードなどの防火材料を使用し、火の回りが遅くなるため、在来工法よりも耐火性に優れる。
  • 断熱性・気密性が高い:壁や床を面で構成するため、隙間が少なく、外気の影響を受けにくい。
  • 防音性に優れる:面構造が遮音性を高め、音の伝わりを抑えやすい。

デメリット

  • 気密性が高すぎるため、湿気がこもりやすい:通気性が低いため、適切な換気計画が必要。特に、結露やカビの発生を防ぐためには、計画換気システムや調湿機能を備えた建材の採用が求められる。

このような特性から、ツーバイフォー工法は住宅だけでなく、賃貸アパートや商業施設などにも採用されています。ただし、湿気対策を怠ると建物の寿命が縮む可能性があるため、適切な換気計画が重要となります。


3.鉄骨造は、比較的軽量であるため高層建物に採用されることが多いが、耐火被覆が必要である。
3・・・ 適切

鉄骨造(S造)は、鉄骨(鋼材)を主要な構造部材として使用する建築工法であり、以下のような特徴があります。

鉄骨造のメリット

  • 比較的軽量:RC造やSRC造と比べて建物重量が軽く、地盤への負担を軽減できる。
  • 高層建築に適している:強度が高いため、柱や梁を細くでき、大空間の確保が可能。オフィスビルや商業施設などでよく採用される。
  • 施工期間が短い:工場で鉄骨部材をあらかじめ製造し、現場で組み立てるため、工期を短縮しやすい。

鉄骨造のデメリット

  • 耐火性能が低い:鉄は300℃~500℃程度で強度が低下し、600℃を超えると変形や崩壊のリスクが高まる。そのため、火災時の安全性を確保するために、耐火被覆(耐火材)を施すことが義務付けられている
  • 防音・断熱性能が低い:鉄は熱を伝えやすく、遮音性も低いため、適切な断熱材や防音材を併用する必要がある。

🏢 鉄骨造が採用される建物の例

  • 高層ビル・オフィスビル(軽量で柱や梁を細くできるため)
  • 商業施設・倉庫(大空間を確保しやすいため)
  • マンション(中高層)(RC造より軽く、コストを抑えやすいため)

鉄骨造は高層建築や大規模建築に適していますが、耐火性が低いため、耐火被覆(耐火塗料、吹付けロックウールなど)の施工が不可欠となります。


4.CFT造は、現場での鉄筋工事や型枠工事が不要となり、省力化工法となっているが、強度が低く、柱間隔や階高を大きく確保することが難しい。
4・・・ 不適切

CFT造(コンクリート充填鋼管構造)は、鋼管の内部にコンクリートを充填することで、鋼材とコンクリートの相乗効果を活かした構造形式です。近年、高層建築や大規模建築において注目されている工法の一つです。

CFT造のメリット

  • 強度が高い
    鋼管が外側からコンクリートを拘束することで、コンクリートの圧縮強度が向上。
    鋼材がコンクリートを補強し、曲げや引張りにも強くなる。RC造やS造よりも高強度で、柱間隔を広く、階高を高く確保しやすい
  • 剛性(変形しにくさ)が高い
    変形しにくく、大規模建築や高層建築に適している。
  • 施工の省力化が可能:
    現場での鉄筋工事や型枠工事が不要のため、施工の手間やコストを削減できる。
    工期の短縮につながる。
  • 耐火性・耐震性が向上
    鋼管が火災時のコンクリートの剥落を防ぎ、耐火性能が向上する。
    地震時に粘り強く変形するため、倒壊リスクが低減する。

CFT造のデメリット

  • 施工時に高度な技術が必要
    コンクリートを均一に充填する技術が求められる。
  • 材料費が比較的高い
    鋼管とコンクリートの両方を使用するため、コストが高くなる場合がある。

🏢 CFT造が採用される建物の例

  • 高層ビル・オフィスビル
  • 橋梁の柱や耐震補強
  • 大規模商業施設

本肢は「CFT造は強度が低く、柱間隔や階高を大きく確保することが難しい」とありますが、実際にはCFT造は強度が高いため、柱間隔や階高を大きく取ることが可能です。したがって、この記述は不適切です。


賃貸不動産経営管理士試験の過去問の解説を毎日3問、メールでお届けでします。
賃貸不動産経営管理士試験の個別指導の概要はこちら

令和6年・2024年の賃貸不動産経営管理士過去問

問1
賃貸住宅管理業法
問2
賃貸住宅管理業法
問3
賃貸住宅管理業法
問4
建物賃貸借契約
問5
委任契約
問6
防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針
問7
賃貸住宅管理業法
問8
賃貸住宅管理業法
問9
原状回復ガイドライン
問10
原状回復ガイドライン
問11
少額訴訟
問12
建物調査
問13
建築基準法
問14
建築基準法
問15
建物設備
問16
建物設備
問17
建物設備
問18
賃貸借
問19
賃貸住宅管理業法
問20
賃貸借
問21
賃貸借
問22
賃貸借
問23
賃貸借
問24
保証契約
問25
賃貸借
問26
賃貸住宅管理業法
問27
賃貸住宅管理業法
問28
賃貸住宅管理業法
問29
賃貸住宅管理業法
問30
賃貸住宅管理業法
問31
賃貸住宅管理業法
問32
特定転貸事業者
問33
特定転貸事業者
問34
特定転貸事業者
問35
特定転貸事業者
問36
特定転貸事業者
問37
特定転貸事業者
問38
特定転貸事業者
問39
消費者契約法
問40
特定家庭用機器再商品化法
問41
賃貸住宅管理
問42
賃貸不動産経営管理士
問43
借主の募集
問44
税金
問45
証券化事業
問46
建物管理
問47
建物管理
問48
建物管理
問49
賃貸不動産経営管理士
問50
保険
賃貸不動産経営管理士試験の過去問の解説を毎日3問、メールでお届けでします。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*