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令和7年・2025年賃貸不動産経営管理士試験過去問|問40

賃貸住宅の登記に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  1. 賃貸住宅の引渡しを受けて居住している賃借人は、賃借権の登記をしていなくても、当該賃貸住宅を購入した者に対し、自らの賃借権の存在を主張することができる。
  2. 賃貸住宅の所有権者として登記されていた者が、実際はその所有権を有していなかった場合でも、登記を信頼してその者から当該賃貸住宅を購入した者は、その所有権を有効に取得する。
  3. 賃貸住宅の所有権者として登記されている者が、実際はその所有権を有していなかった場合でも、その者が所有権者であるものと推定される。
  4. 相続財産である賃貸住宅の所有権が未登記であった場合には、相続人が、その所有権の保存登記をすることができる。

  >解答と解説はこちら

【答え:2】
1.賃貸住宅の引渡しを受けて居住している賃借人は、賃借権の登記をしていなくても、当該賃貸住宅を購入した者に対し、自らの賃借権の存在を主張することができる。
1・・・ 正しい

通常、不動産に関する権利を第三者に主張するには「登記」が必要です(民法177条)。しかし、借主(賃借人)に登記を求めるのは現実的に難しいため、借地借家法では「建物の引渡し」があれば、登記がなくても新しいオーナー(譲受人)に権利を主張できると定めています。

 


2.賃貸住宅の所有権者として登記されていた者が、実際はその所有権を有していなかった場合でも、登記を信頼してその者から当該賃貸住宅を購入した者は、その所有権を有効に取得する。
2・・・ 誤り

本肢は「公信力(こうしんりょく)」の内容です。公信力とは、「登記の内容が真実だと信じて取引した人を、法律で守る(権利を取得させる)」という力のことです。
日本はこの制度を採用していません
理由は、真の権利者(本当の持ち主)の犠牲が大きすぎるためです。たとえ勝手に他人の名義に書き換えられていたとしても、真の権利者は「それは私のもので、売った覚えはない!」と主張して取り戻すことができます。

 


3.賃貸住宅の所有権者として登記されている者が、実際はその所有権を有していなかった場合でも、その者が所有権者であるものと推定される。
3・・・ 正しい

日本の不動産登記には「公信力」はありませんが、「推定力」は認められています。

法律用語で「推定する」とは、簡単に言うと「とりあえず、そうだと決めておきましょう。文句がある人が証拠を持ってきて証明してくださいね」というルールです。

例えば、「登記がある人(Aさん)」がいたとします。Aさんが「私は登記簿に載っているから、私が所有者ですよね?」と言えます。自分から「私が本当の持ち主である証拠」をわざわざ集めて回る必要はありません。つまり、一旦、Aさんを所有者にしておくことが「推定力」です。
一方、上記について「反対を主張する人(Bさん)」がいたとします。「いや、その登記は間違いだ!Aは所有者じゃない!」と言うなら、Bさんがその証拠(反証)を出さなければなりません。もし、反証を出せば、Bさんが所有者となります。このように推定力は、一旦はそのようにしていくけど、反証があると、内容が覆る(くつがえる)のが特徴です。

 


4.相続財産である賃貸住宅の所有権が未登記であった場合には、相続人が、その所有権の保存登記をすることができる。
4・・・ 正しい

「保存登記」とは、まだ誰のものでもなかった不動産について、最初に行われる所有権の登記のことです。人間でいう「出生届」のようなものだとイメージしてください。
通常は、建物を新築した際、表題部に名前が載っている人(表題部所有者)が行います。

しかし例外的に「相続人」が直接自己名義にすることも認められています。
つまり、本来なら「亡くなった被相続人の名義で保存登記」→「相続人へ移転登記」という2段階を踏むのが原則のように思えますが、法律(不動産登記法)ではショートカットを認めています。
その理由は、相続人は被相続人の権利義務をまるごと引き継ぐ「一般承継人」だからです。
このショートカットにより、登録免許税などのコストや手間を省き、実体経済に即したスムーズな名義変更を可能にしています。

試験対策としては、「表題部所有者の相続人は、いきなり自分名義で保存登記ができる!」と覚えておけばよいでしょう!

 


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令和7年・2025年の賃貸不動産経営管理士過去問

問1
成年被後見人
問2
サブリース
問3
賃貸借
問4
定期建物賃貸借契約
問5
賃貸借契約
問6
建物賃貸借
問7
賃貸借
問8
賃貸住宅管理業法
問9
賃貸住宅管理業法
問10
賃貸住宅管理業法
問11
賃貸住宅管理業法
問12
委任契約
問13
賃貸住宅管理業法
問14
賃貸住宅管理業法
問15
賃貸住宅管理業法
問16
賃貸住宅管理業法
問17
賃貸住宅管理業法
問18
賃貸住宅管理業法
問19
賃貸住宅管理業法
問20
賃貸住宅管理業法
問21
賃貸住宅管理業法
問22
障害を理由とする差別解消の推進法
問23
住宅セーフティネット法(住宅確保要配慮者)
問24
個人情報保護法
問25
賃貸住宅管理業法
問26
設備
問27
相隣関係
問28
建物賃貸借
問29
借地借家法
問30
金銭管理
問31
金銭管理
問32
原状回復ガイドライン
問33
原状回復ガイドライン
問34
金銭管理
問35
建物の構造
問36
鉄筋コンクリート造
問37
漏水
問38
防火管理
問39
給水設備
問40
登記
問41
土地の価格
問42
税金
問43
火災保険
問44
空家対策法
問45
賃貸管理士等の役割
問46
入居者の募集
問47
建築基準法
問48
駐車場・エレベーターの管理
問49
給湯設備
問50
統計
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