屋上と外壁の管理に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 陸屋根では、土砂や落ち葉、ゴミ等が排水口をふさいでしまうと、屋上に雨水が溜まり、防水の性能に影響を与え、漏水の原因にもなる。
- 傾斜屋根(カラーベスト等)は、夏の温度上昇、冬の温度低下の繰り返しにより、素地自体の変形やゆがみ等を起こすことがあるが、雨漏れの要因とはならない。
- コンクリート打ち放しの外壁は、鉄筋発錆に伴う爆裂を点検する必要はない。
- タイル張り外壁の定期調査方法で、接着剤張り工法以外は、劣化等によりタイルが剥離するおそれがあるので、原則竣工後10年ごとに全面打診等の調査を行わなければならない。
【答え:1】
1.陸屋根では、土砂や落ち葉、ゴミ等が排水口をふさいでしまうと、屋上に雨水が溜まり、防水の性能に影響を与え、漏水の原因にもなる。
1・・・正しい
「陸屋根」とは、下図のように、傾斜がないフラットな屋根を言います。土砂や落ち葉、ゴミ等が排水口をふさいでしまうと、傾斜がないため、屋上に雨水が溜まり、防水面を破損したり、防水の性能に影響を与え、漏水の原因にもなります。
2.傾斜屋根(カラーベスト等)は、夏の温度上昇、冬の温度低下の繰り返しにより、素地自体の変形やゆがみ等を起こすことがあるが、雨漏れの要因とはならない。
2・・・誤り
カラーベストは素材自体が薄くて軽いので、割れやすい素材のため、割れやヒビが入りやすいという特徴があります。夏の温度上昇、冬の温度低下の繰り返しにより、素地自体の変形やゆがみ等を起こすことがあり、雨漏れの要因となります。よって、誤りです。
3.コンクリート打ち放しの外壁は、鉄筋発錆に伴う爆裂を点検する必要はない。
3・・・誤り
「コンクリート打ち放し」とは、コンクリートがむき出しになっている状態を言います。コンクリートの上に、レンガやタイルといった仕上げをしていないので、コンクリート内部の鉄筋が腐食しやすく、錆び(さび)てしまうと、鉄筋が膨張し、膨張した内部の鉄筋が、コンクリートを押し出して、コンクリートが爆裂してしまいます。そのため、点検や必要に応じて改修を行う必要があります。本肢は、関連ポイントも出題されやすい部分なので、個別指導で解説します。
4.タイル張り外壁の定期調査方法で、接着剤張り工法以外は、劣化等によりタイルが剥離するおそれがあるので、原則竣工後10年ごとに全面打診等の調査を行わなければならない。
4・・・誤り
タイル張り外壁の工法には、接着剤張り、モルタル張り、PC先付け工法、乾式工法があります。乾式工法については全面打診による調査はできないため、目視で確認します。よって、本肢は「全面打診」となっているので誤りです。
令和3年・2021年の賃貸不動産経営管理士過去問
- 問1
- 賃貸住宅管理業法
- 問2
- 賃貸住宅管理業法
- 問3
- 賃貸住宅管理業法
- 問4
- 賃貸住宅管理業法
- 問5
- 賃貸住宅標準管理受託契約書
- 問6
- 賃貸住宅の管理
- 問7
- 賃貸住宅の管理
- 問8
- 民法
- 問9
- 原状回復ガイドライン
- 問10
- 原状回復ガイドライン
- 問11
- 防犯配慮設計指針
- 問12
- 建築基準法(単体規定)
- 問13
- 耐震改修
- 問14
- 修繕履歴情報
- 問15
- 建物の維持保全
- 問16
- 建物設備(屋上・外壁)
- 問17
- 建物の修繕
- 問18
- 建物設備(給水設備・給湯設備)
- 問19
- 建物設備(換気設備)
- 問20
- 賃貸借(敷金)
- 問21
- 賃貸借(賃料増減核請求)
- 問22
- 賃貸借(賃料回収・明渡し)
- 問23
- 賃貸借(賃貸住宅標準契約書)
- 問24
- 賃貸借(建物賃貸借)
- 問25
- 賃貸借(建物賃貸借)
- 問26
- 賃貸借(定期建物賃貸借)
- 問27
- 賃貸借・保証
- 問28
- 賃貸借(所有権の移転)
- 問29
- 賃貸住宅管理業法
- 問30
- 賃貸住宅管理業法
- 問31
- 賃貸住宅管理業法
- 問32
- 賃貸住宅管理業法
- 問33
- 特定賃貸借標準契約書
- 問34
- 特定賃貸借標準契約書
- 問35
- 特定賃貸借標準契約書
- 問36
- 特定転貸事業者
- 問37
- 特定転貸事業者
- 問38
- 特定転貸事業者
- 問39
- 特定転貸事業者
- 問40
- 特定転貸事業者
- 問41
- 特定転貸事業者
- 問42
- 賃貸住宅管理業法
- 問43
- 賃貸不動産経営管理士
- 問44
- 宅地建物取引業法
- 問45
- 税金
- 問46
- 賃貸住宅
- 問47
- 業務上の関連法令
- 問48
- 賃貸不動産経営管理士
- 問49
- 保険
- 問50
- 不動産賃貸経営