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建物の構造種類【RC造・S造・SRC造・CFT造の違いを一覧表で比較】賃管士試験対策

RC造の正式名称と略称の由来

建物の構造を表す「RC造」「S造」「SRC造」などの略称は、いずれも英語の頭文字に由来します。試験では正式名称と略称の両方が問われるため、まず対応関係を押さえましょう。

RC造の正式名称は「鉄筋コンクリート造」

RC造の正式名称は鉄筋コンクリート造です。英語では Reinforced Concrete(レインフォースト・コンクリート) と表記し、その頭文字をとって「RC」と略されます。

  • R(Reinforced)……「補強された」を意味する英単語。コンクリートを鉄筋で補強することを指す。
  • C(Concrete)……「コンクリート」を意味する英単語。

同様に、S造は Steel(鉄骨)造、SRC造は Steel Reinforced Concrete(鉄骨鉄筋コンクリート)造、CFT造は Concrete Filled Steel Tube(コンクリート充填鋼管)造の略称です。略称の英語の意味を理解しておくと、各構造の特徴と結びつけて記憶しやすくなります。

建物構造の種類一覧(RC造・S造・SRC造・CFT造比較表)

日本の伝統的な木造住宅の工法です。太い断面の部材を使用した土台、柱、梁(はり)などの軸組(骨組み)で主要構造を構成する工法で、木造軸組工法ともいいます。従来、補強金物はあまり使わず、複雑な継手や仕口で組んで施工していたため、施工に際しては、高度な技術・技能が要求されました。最近では金物を積極的に使用したものも多いです。

メリット

  • 建物重量が軽い
  • 施工し易く、設計の自由度が高い。

デメリット

防火・耐火性能に劣る。

木造ツーバイフォーエ法(木造2×4工法)

北アメリカで広く使われていた工法で、主要部材の基準断面が2インチ×4インチ(約5×10cm)であることから、日本では「ツーバイフォー工法」と呼ばれています。枠組にして構造用合板を張った壁、床によって構成された壁式構造であり、正式には「枠組壁工法」といいます。キーワードは「壁」です。壁で建物を支えるイメージです。

メリット

構造安全耐力、居住性能(断熱・保温)上、優れている。

デメリット

気密性が高いため、建物の内部に湿気がたまりやすい。

プレハブ工法

構成部材を事前に工場製作し、現場では部材の組立てだけを行う工法です。イメージとしては、プラモデルみたいなイメージです。最近の木造住宅は、プレハブ工法が多いです。

構成部材の種類により以下に分かれる。

  1. 軽量鉄骨プレハブ構造
  2. 軽量コンクリート組立工法
  3. ツーバイフォー工法

※ツーバイフォー工法は、「木造部材のプレハブ工法」に分類されるが、狭義には上記1、2をプレハブ工法と言います。

メリット

  • コストが安定している(現場管理費が安い)。
  • 工期短縮、省力化、品質向上に優れている。

デメリット

規格化された部材を組み合わせるため、設計の自由度が低い。

CLT工法(Cross Laminated Timber)

ヨーロッパで開発された木質系工法です。繊維方向で直交するように板を交互に張り合わせたパネルを用いて床、壁、天井(屋根)を構成する工法です。日本では、2016年から、多くの実績を積んでいて、三菱地所は、2041年までに東京・丸の内に地上70階建て、高さ350m、延べ面積455,000㎡の店舗併用型住宅の構想計画を発表しています。

メリット

  • 耐震性、断熱性、遮炎性などに優れている。
  • 材料寸法の安定性が高い。

デメリット

  • 価格が高い
  • 雨水浸入を妨げることができないので、外部に面して別途仕上げが必要。

鉄筋コンクリート造(RC造)

鉄筋コンクリート造では、その名前のとおりに「鉄筋」と「コンクリート」がそれぞれの弱点を相互に補うことにより、その構造特性が活かされています。「コンクリートは圧縮力には強いが、引張力に弱い」ので、小さな引張力でひび割れが発生します。そのため、「引張力に強い鉄筋」を用いてコンクリートを補強することにより、圧縮力にも引張力にも強い鉄筋コンクリート構造が生まれます。
鉄筋コンクリート造の建物に数多く用いられている代表的な構造形式(架構形式)がラーメン構造です。

ラーメン構造

メリット

  • 耐火、耐久性がある
  • 可塑性のある鉄筋コンクリートを材料としているので、自由な形や面的な構造が比較的容易にできる。
    ※可塑性(かそせい)とは、変形したまま元に戻らない性質です。
  • 剛性が高いので常時において、揺れが少ない。
    ※剛性が高いとは、力に対して変形が小さいことをいう。
  • 遮音性、断熱性が高い。

デメリット

  • 建物重量が重いため構造部材は地震に対する設計(耐震設計)で決まることが多い。
  • 木造や鉄骨造に比べ地盤改良や杭基礎が必要になることが多い。
  • 施工工期が長い。
  • 現場での工程に依存するため、材料の管理や施工により品質と強度にバラツキが出易い。
  • 現場でコンクリートを打ち込むので、乾燥収縮によるひび割れが発生しやすい。
  • 解体がしにくい。
  • 工事費は木造より高い。

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨を鉄筋コンクリートで被覆した構造です。鉄筋コンクリート造の基礎の上に、工場で加工した鉄骨の柱、梁を高力ボルトまたは溶接で組み立て、次に鉄骨周りに鉄筋を配筋し、型枠設置後、コンクリートを打ち固める。

メリット

  • 鉄筋コンクリート造よりも耐震性(強度・変形能力)に優れている。
  • 鉄骨構造より振動が少なく、遮音性が高い。
  • 比較的高層建築物に向いている。

デメリット

  • 工期は鉄筋コンクリート造より長い。
  • 工事費がRC造より高い。
  • 解体がRC造よりしにくい。
  • 施工の難易度が高い。

鉄骨造(S造)(Steel)

柱、梁などの構造体に鉄骨を使用する構造。柱間隔の大きい大空間を必要とする工場や倉庫をはじめ、店舗や事務所建物に多く採用されます。

メリット

  • 比較的軽量なので、(超)高層建物に採用されることが多い。
  • 大きな空間が作りやすい(スパンが大きくとれる)。
  • 主要な構造部材は鉄骨工場で製作されるので、品質が安定している。
  • 鋼材の加工性がよく、施工工期が短く、省力化が可能。
  • 耐震性に優れる。

デメリット

  • 耐火被覆、防錆対策が必要。
  • 風、地震等による揺れの影響を受けやすい。
  • 歩行振動など常時の揺れ対策に配慮が必要。
  • 外壁の目地のメンテナンスが必要。
  • 工事費は木造より高い。

構造形式ごとの耐用年数・防音性・耐火性 比較一覧

賃貸不動産経営管理士試験では、各構造形式の特徴を横断的に比較する問題が出題されます。以下の表で耐用年数・防音性・耐火性の3つの観点から整理しておきましょう。

構造形式 法定耐用年数 防音性 耐火性
木造(W造) 22年 低い 低い
軽量鉄骨造 19〜27年 低い〜やや低い やや低い
重量鉄骨造(S造) 34年 やや低い やや低い(耐火被覆が必要)
鉄筋コンクリート造(RC造) 47年 高い 高い
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) 47年 非常に高い 非常に高い

法定耐用年数は減価償却の計算に用いられる税務上の年数であり、実際の建物寿命とは異なります。RC造・SRC造は適切な修繕を行えば60年以上使用されるケースもあります。

  • 防音性:コンクリートの密度が高いほど遮音性能が上がるため、RC造・SRC造が優れる。木造・鉄骨造は壁や床の遮音補強が課題となる。
  • 耐火性:コンクリートは不燃材料であり、RC造・SRC造は耐火構造に該当する。S造は鉄骨が高温で強度低下するため耐火被覆が不可欠。木造は準耐火構造とするには特別な措置が必要。

賃貸管理の実務では、構造形式の違いが入居者満足度・修繕計画・保険料に直結します。試験対策としてだけでなく、管理業務の判断基準として押さえておきましょう。

CFT造とは・SRC造との違い

CFT造(コンクリート充填鋼管造)は、円形または角形の鋼管の内部にコンクリートを充填した構造です。英語の Concrete Filled Steel Tube の頭文字をとって「CFT」と略されます。鋼管とコンクリートが互いの弱点を補い合うため、高い強度と変形性能を発揮し、超高層建築物の柱部材として採用されています。

CFT造とよく混同されるSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)との違いは、コンクリートの位置にあります。SRC造では鉄骨の外側を鉄筋コンクリートで包みますが、CFT造では鋼管の内側にコンクリートを詰めます。

  • SRC造:鉄骨を外側のコンクリートで保護 → 耐火・耐久性に優れ、高層から超高層の柱・梁・壁に幅広く使用
  • CFT造:鋼管の内側にコンクリートを充填 → 柱断面を細くできるため、室内の有効スペースを確保しやすい

賃管士試験では、各構造の特徴と使われる部位(柱・梁・壁)を整理しておくと、選択肢の絞り込みに役立ちます。

CFT造(Concrete Filled steel Tube)

角形および円形鋼管の内部にコンクリートを充填した構造です。主に柱に使われます。そして、鋼管とコンクリートの相互拘束効果が期待できます。

メリット

  • 強度が高く、柱の間隔や階高を大きく確保することが可能。
  • 柱の断面を細くできる。

デメリット

  • コンクリートの充てんの確認が十分にできない
  • RC造、S造よりも工事コストは高い
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