建物の植栽は、防犯や防災等各種の緩衝効果や、美しい環境形成の役割を担っています。適切な管理が行われなかったり、放置したままであったりすると、伸びすぎ、倒壊、枯死等を起こし、かえって環境を損なうことになります。そのため、緑の空間は入居者・来訪者・近隣住民共通の心のオアシスとして重要なスペースであると認識し、十分な管理をする必要があります。
多くの樹木は、地盤に根付くまで、2~3年かかります。そのため、植栽後2~3年間は、枯損したり著しく樹形を損なうことがあるので、定期的にチェックし、灌水や施肥を行います。
植栽を整備する方法は、整枝・剪定・施肥・病害虫の駆除・支柱の取替え・防寒保護・除草・潅水などでありますが、専門性が要求されるので植木屋等専門業者に依頼して実施します。低木などで日常的にできる剪定や灌水等の作業は、巡回点検のときに実施するという方法もあります。
除草
建物敷地内の土地が露出した部分は、雑草が生えやすく、緑地や空き地には、春から秋まで雑草が繁茂します。そのため、定期的に除草作業を行うことが必要です。除草方法には、手抜きと除草剤の散布がありますが、入居者などが日常的に使用する部分は除草剤の使用を控え・除草剤の散布にあたっては、入居者だけでなく、近隣へも事前通知を行い、洗濯物やペットの屋内への一時移動など協力を求め、クレーム発生を予防します。
雑草も放置すると見苦しく、環境を悪化させる。それだけでなく、害虫や小動物のすみかになるため、適宜迅速な除草が必要です。量が多ければ定期的に作業を実施することになりますが、日常清掃のときにこまめに除草すれば、経費も安くすみ、美観も保てます。