- 借主保持と快適な環境整備に関しては、昨今の借り手市場のもとでは、できるだけ優良な借主に長く借りてもらうことが大切である。
- 新たな経営管理手法の研究と提案は、管理業者の役割というよりも、アセットマネージャーの役割である。
- 透明性の高い説明と報告に関しては、貸主だけでなく投資家に対しても行わなければならない場合がある。
- 一定の業務のみ行ったり、一時的な対応にとどまるのではなく、能動的、体系的管理の継続が求められる。
1・・・適切
「借主保持(入居者が継続して住み続けるようにすること)」、「快適な環境整備」、「透明性の高い説明と報告」、「新たな経営管理手法の研究と提案」、「能動的・体系的管理の継続」、「非常事態における借主のサポート」は、いずれも賃貸住宅管理業者に求められる役割です。
本肢は「借主保持」の内容です。昨今の借り手市場(空き物件が多く、借り手が少ない状況)のもとでは、できるだけ優良な借主に長く借りてもらうことが大切です。もちろん、入居者の入替えに伴って発生する礼金などの一時金といったメリットもありますが、借り手市場だと、一度空室になると、新たに入居者が入りにくくなります。そのため、借主保持が重要です。
2・・・不適切
本肢は選択肢1の解説にある「新たな経営管理手法の研究と提案」の内容です。不動産証券化に伴って、不動産賃貸管理の新たな手法やノウハウが登場しています。そのため、賃貸住宅管理業者・プロパティマネージャーは、不動産賃貸管理のプロとして、これらの経営管理手法を研究し使いこなす、高度な不動産賃貸管理が求められています。したがって、アセットマネージャーの役割ではありません。
3・・・適切
本肢は選択肢1の解説にある「透明性の高い説明と報告」の内容です。不動産証券化により、投資家が貸主になるケースも増えています。賃貸住宅管理業者・プロパティマネージャーは、物件の管理状況や運営状況等の透明性の高い説明や報告を投資家に行う役割を担っています。
4・・・適切
本肢は選択肢1の解説にある「能動的・体系的管理の継続」の内容です。単に賃貸不動産の管理だけでなく、借主や地域社会に対して負う責任も増えてきていることから、借主や貸主との信頼関係の確保や、能動的、体系的管理の継続が求められています。
令和元年・2019年の賃貸不動産経営管理士過去問
- 問1
- 住生活基本法
- 問2
- 賃貸不動産経営管理士
- 問3
- 賃貸住宅管理業法
- 問4
- 個人情報保護法
- 問5
- 賃貸住宅管理業の登録
- 問6
- 賃貸住宅管理業者
- 問7
- 賃貸住宅管理業法(法改正により削除)
- 問8
- 賃貸住宅管理業法(法改正により削除)
- 問9
- 賃貸借
- 問10
- 賃貸借
- 問11
- 広告
- 問12
- 借主の募集
- 問13
- 普通建物賃貸借・定期建物賃貸借
- 問14
- 賃貸借(当事者の死亡)
- 問15
- 賃貸借・使用貸借
- 問16
- 賃貸借(償還請求権)
- 問17
- 借主の義務
- 問18
- 賃料
- 問19
- 敷金
- 問20
- サブリース
- 問21
- 原状回復
- 問22
- 原状回復
- 問23
- 管理受託契約
- 問24
- 住宅宿泊事業法
- 問25
- サブリース
- 問26
- 防犯対策
- 問27
- 賃貸借(未払賃料)
- 問28
- 建築基準法(採光規定)
- 問29
- 応急危険度判定・罹災証明書
- 問30
- 給水設備
- 問31
- 排水・通気設備・浄化槽
- 問32
- 換気設備
- 問33
- 不動産の調査
- 問34
- プロパティマネジメント
- 問35
- 不動産の税金
- 問36
- 相続税・贈与税
- 問37
- 管理業者の役割
- 問38
- 倫理憲章
- 問39
- 建物の構造・工法
- 問40
- 保険